2024/6/23 第6回研修会「被災地視察2日目」
会場:語り部バス、南三陸ホテル観洋、南三陸さんさんひろば
視察旅行2日目。昨夜はくじ引きで3人ずつの部屋割りでしたが、しゃべって、お風呂に入って、飲んで?仲良くなれたでしょうか?
朝食会場では、皆さんモリモリ元気にお食事されていました!
語り部バス
さて、本日のスタートは「語り部バス」。自らも被災者となったホテル観洋のスタッフが語り部となり、当時の様子を伝えてくれました。語り部のお話は一般論ではないご自分が体験したお話。だから心にストレートに響きます。本やネットを見るだけではわからない。町を一人で見て歩くだけでもわからない、本物の実体験と教訓を全身の五感で感じました。
受講生の気づき
・体験者の思いが感じられた。
・テレビ越しで見る被災地と、ちゃんと肌で感じる被災地は全く感覚が違いました。
・被災地を見ることは、これからのことにつながると思った。
・リアルを感じることは、命を守ることにつながる。
・心にずっしりと響いた。子供たち関する話は本当につらく、同時に責任者としての決断の重みについて深く考えた。このことは今後も忘れることなく、薄れることなく考え続けていきたい。
・何も知らなければ、ただの盛り土があるところとしか見えないところに、たくさんの家があって、学校・幼稚園もあったとは思えませんでした。津波の高さに驚くばかりでした。
講演: 被災者から支援者に、そして復興まちづくり
講師: 今野 照夫 さん (石巻市河北総合支所地域振興課 主幹)
東日本大震災で3,700人という最多の犠牲者を出した石巻市で、震災前から石巻市河北総合支所にお勤めだった今野さん。これまでの講師は研究者や民間の活動者であったのに対して、行政の立場である今野さんのお話を聞けることは貴重なことでした。
まず、凄惨な被害状況を数字と、一つ一つのエピソードから教えていただきました。被害のお話は聞くたびに居た堪れない思いを抱きます。そして、地域課題を加速させてしまった人口減少、第一次産業や加工施設の被災・・・経験したことも聞いたこともない広域大規模災害からの復興を、地域でのワークショップを繰り返し、住民と一緒に取り組み努力されているお話を聞かせていただきました。
受講生の気づき
・むごい体験をされたからこそ、次世代につなぐ防災、復興まちづくりをするため住民と取り込んだ組織作りは八戸で実践したい。
・実際に被災したら、情報伝達が大変であったこと。
・住民主体となることが、住民が住みやすい地域になると思った(家にいる女性が主体となると話がまとまりやすい)
・行政の立場のお話を聞けてよかった。
・女性の視点や発想(役所では出ない発想)を取り入れることで、物事がスムーズにいったり良い方向に向かうことが理解できた。これからも色々な場面で、積極的に意見を発言したいと思う。
・被災者意向は変化するということを念頭に置き、継続的な意向把握が必要。
南三陸 311 メモリアル さんさんひろば 見学
ホテル観洋の会場で行った講義が終わり、お世話になったホテル観洋の皆さんとお別れです。玄関に出て見送ってくださいました。
中身の濃い2日間の最後は「南三陸 311 メモリアル」「さんさんひろば」見学。ここで各々昼食をとります。三陸の美味しい海の幸をいただくことはできたでしょうか。お買い物も支援の一つということで、お土産もたくさん買ったことでしょう。
次回からは、いよいよアクションプラン作成に入ります。「感動」とは「感じて動く」です。2日間の視察で心を揺り動かされるほど感じた思いが、アクションへの動機となると期待します。
受講生の気づき
・展示ギャラリー、アートゾーン、展望デッキなどから津波の実態や震災のその後について改めて学ぶことができた。
・この場所で、本当に多くの命が失われ、生き残った人たちの心も奪われていったのではないかと感じた。
・自分が生かされていることに感謝し、命の大切さを改めて考えることができた。