2024/6/9 第4回研修会「実践!ジェンダー視点を取り入れた避難所運営訓練」
会場:八戸市小中野公民館
本日は小中野公民館全フロアを避難所とし、避難所の開設から運営までを実践します。
まずは9時40分。玄関で震度6強の地震発生のアナウンスを聞き、避難行動開始です。
八戸市は大津波も想定されるので、公民館の3階まで階段であがります。高齢者役は杖をつき、臨月の妊婦役は大きなお腹を抱え、みんなで声掛けあって避難。
そして、受付では一度にたくさんの避難者がくるのでパニックになりかける・・・そこもリアルに体験します。
3階フロアに集合してから、次は発災から4日後の避難所を想定し避難所運営の訓練開始です。
《総務情報班》は避難所のルールづくりや情報掲示板の作成
《施設管理班》は居住スペースづくり
《高齢者等要配慮者班》は要配慮者スペースづくり
《乳幼児世帯班》は乳幼児がいる家族へ配慮した居住スペースづくり
《衛生班》は男女別の更衣室やトイレの設置
《食料物資班》は今日の皆さん全員の昼食を、非常食を使って実際に準備します。
実際の避難所づくりを体験した受講生は、これまでの座学(頭)で学んだことを、身をもって感じることができたのではないでしょうか。
さらに、被災者から困りごとを聞き出す「聞き取りワーク」にも挑戦!女子中学生役や認知症の親を持つ50代女性役などに扮したみらいねっとスタッフに声をかけ、困りごとを聞き出します。
最後は各班でふりかえり。
カラダも脳もフル回転で頑張った一日でした。皆様、お疲れさまでした!
本日の受講生の気づきを紹介します。
「見るのと、やるのでは全然違う!」
「やってみて気づくことが多い!」
「食料班は食材調達・準備・食堂設営・配食支援・片付け支援・ゴミ処理と仕事がたくさんあって大変だったが、皆さんと協力して運営できた。」
「食事は被災者にとっては、とても楽しみなことなので、楽しく、安全に、気持ちよく食事できるよう、多くの配慮が必要だと思いました。」
「これがないから出来ない、ではなく、あるものを活用して工夫する応用力が必要。」
「物干し場の目隠し、妊産婦が安心できるスペースの確保など、女性視点を生かした避難所づくりができた。」
「改めて、平時からのつながり・コミュニケーションを大事にしなければと思った。」
「『誰を優先!』ではなく『みんなが安心できる』場づくりの大切さと大変さがわかりました。」
「何も知らず、1から動けるとは思えない。」
「被災者に寄り添い、話や悩みを聴くことが難しかった。」
「被災者の声を聴く際、5秒待つことの難しさを感じた。」
「被災者の方の状況の確認がきちんと出来なかった。会話がこんなに難しいとは・・・。」